広島県三原市は県の南東部に位置し、瀬戸内海に面しています。旧国名では備後国と安芸国の境目にあたり、市域の東半分が備後国、西半分が安芸国となっています。山陽新幹線・山陽本線・呉線・山陽自動車道・広島空港などの主要交通が整っており、山陽路における交通の要衝となっています。三原市域は瀬戸内海に浮かぶ島々にまで及び、海上で愛媛県今治市に隣接。
この三原市における意外なものを一つ取り上げたいと思います。
それは、中央分水嶺が三原市を通っていることです。実際、分水嶺を示す案内板(広島県設置)が三原市内の県道54号線上(三原市大和町篠)に設置されているとの報告記事
三原市で降った雨が日本海に!(小春日和の海辺の町から)
http://tadanoumitaverna.blog.fc2.com/blog-entry-83.html
があります。同地点より北側は日本海に注ぐ江の川水系、南側は瀬戸内海側の芦田川水系となります。三原市内の一部の区域で降った雨が江の川を経て日本海に注ぐということには驚きました。該当区域は旧・賀茂郡大和町で、平成の大合併で発生した不思議現象と言えます。
三原市は瀬戸内海の離島を含んで海上で四国の県に隣接し、かつ中央分水嶺を跨いで日本海側の水系に属す区域が存在するという、とてもユニークな特徴を持っていることになります。