本日8月15日、終戦記念日です。日本そして世界で6千万人とも言われる犠牲者の方々に哀悼の意を表します。

眼前の社会情勢は、ちょうど76年前の戦争末期のイメージと重なる、死屍累々の火の海と感じられることでしょう。76年前は空襲で日本列島が焦土化し、さらに広島・長崎に原子爆弾まで落とされ、多くの尊い命が奪われました。

時代が下って2021年のいま、新型コロナの爆発的感染は留まるところを知らず、収束の出口が見えてきません。医療崩壊寸前の状態でもはや災害級と言うべき惨状です。

それなのに、緊急事態宣言かつ酷暑のもとで東京五輪2020を強行開催しました。専門家の予想と警告を上回るペースで感染者数が爆発的に増え続け、医療崩壊を横目に政府は原則自宅療養を打ち出す始末で、もはや制御不能の窮状です。

五輪が閉幕して一息ついたと思いきや、その後一転して台風や秋雨前線が日本列島を襲って集中豪雨に見舞われ、九州・山陽地方から近畿・北陸・関東の広い範囲で被害が広がり、踏んだり蹴ったり。今度の集中豪雨は3年前の西日本豪雨に匹敵する規模と言われています。被害に遭われた方には重ねてお見舞い申し上げます。

8月中旬といえば本来、暑い夏空が広がる天気のはずなのに、今年は北のオホーツク海高気圧が張り出して、秋雨前線というより梅雨末期に戻ったような異常気象となっています。この大雨の降りやすい天気は1週間ほど続くとのことで、先が思いやられるばかりです。

あの「勝つまでは欲しがりません」をわれわれもう一度経験することになるとは怒り心頭ですが、この複合災禍を一日でも早く終息するべく、まっとうな政治や社会を取り戻すよう、できることで力を合わせましょう。