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京都市左京区の山奥、広河原。

鞍馬街道(京都府道38号)を北へ突き進んで花背峠を越え、さらに行き着くところまで行った果ての地です。
四条烏丸から北へ30㎞以上も離れています。
福井県(若狭地方)へは直線距離で5km程度のところですね。
山深いところゆえ、若狭路へはまだかなり遠い道のりですが、かつては「鯖街道」の一つとして人々の行き来が多かったことでしょう。
しかし、こんな山奥までが「京都市」とは、信じられるでしょうか?

広河原のこじんまりとした村の原風景が印象的でした。
少し昔まで茅葺の民家も多かったようですが、茅葺職人の激減で最近トタン屋根に葺き替えられている家が増えているそうです。

広河原には桂川の源流があります。
桂川は西へ進んで京北(右京区)・日吉・園部、南東向きに転じて亀岡から保津峡を下って、嵐山・嵯峨野・洛西界隈を悠々と南下、大山崎で宇治川・木津川と合流して淀川となり、大阪湾へ注ぎ込みます。

広河原へは出町柳から京都バスで北大路駅・鞍馬経由、2時間で結んでいます。

広河原から先、佐々里峠を越えるとかやぶきで有名な美山町(南丹市)へ。
中央分水嶺にあたり、佐々里峠の向こう側は日本海・若狭湾へ注ぐ由良川水系となります。
冬場は積雪量が多いため、佐々里峠区間は冬季通行止となるので注意。
ちなみに由良川の源流は京都大学芦生原生林にあります。