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福知山線と加古川線が接続する兵庫県丹波市の山間にある谷川駅前。

山間とはいっても標高は高くなくなだらかな地形で、同じ丹波市内でここから北へ10kmほどのところに中央分水嶺(水の流れを太平洋側と日本海側に分け隔てるところ)で一番標高の低い地点、「水分れ」という地名があります。すなわち、日本海・若狭湾へ注ぐ由良川の支流・竹田川の源流でもあり、京都府福知山市で由良川と合流します。

加古川線はここから加古川の流れに従い瀬戸内海へ向かって南下、西脇市や小野市などを経て加古川駅に至ります。谷川駅から下って5つ目、「日本へそ公園」駅(西脇市)があるが、北緯35度線と東経135度線の経緯線が交差する地点で「日本の中心点」であるとされています。

しかし、加古川線の西脇市-谷川間の列車本数は非常に少ないこと。
阪神大震災のときは迂回ルートとして賑わい、その後せっかく電化されたにもかかわらず、非電化時代とほとんど変わっていません。

谷川駅は「大阪近郊区間」の北西端にあたります。120円きっぷで福知山線~加古川線~JR神戸線を大回りする旅ができるわけですが、加古川駅構内にはJR神戸線と加古川線の間に中間改札が設けられており、「大回り乗車」の旨を伝えなければならなくなっています。

福知山線大阪方面行き(上り)は谷川駅から5kmほどの間、加古川の支流・篠山川の流れと反対の東へ進路を取り、桜の名所で知られる川代渓谷の景色が楽しめます。川原の公園内にはキャンプ場などもあります。この辺りは丹波竜発掘地としても知られています。篠山川は篠山市の東、京都・大阪府県境付近に源流があります(支流は大阪府能勢町天王にも及んでいる)。