かつて、阪堺電車上町線の阿倍野停留所から南東方向へ分岐し、平野まで延びていた南海平野線。

南海平野線は現在の阪堺電車と同じ併用軌道線で、現在の地下鉄谷町線・阪神高速松原線と同じルート、文の里や駒川を経て平野に至る路線でした。1980年12月、地下鉄谷町線天王寺-八尾南間延伸開業と同時に廃止されました。当時、現在の阪堺電車は南海電鉄の一部であり、平野線も含め、南海電鉄の併用軌道部門として運営されていたかと思います。

終点・平野駅はかつての環濠都市・自治都市だった平野郷の西入口。平野駅および付近の路盤跡は、遊歩道として整備されています。 

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平野駅跡を東から。遊歩道の入口にもなっている

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平野駅ホーム跡と藤棚 藤棚はレールでできてるようだ

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平野郷町西脇口を示す石碑

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平野駅跡を西から。島式ホームだった跡が伺える。信号機が残っている