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廃止された丹波篠山市の阪急バス「後川」(しつかわ)バス停。

後川地区は丹波篠山市の南東部に位置、猪名川町・三田市、そして大阪府能勢町に隣接しています。武庫川水系の羽束川上流にあたる谷間の集落です。「後川」の由来について、「シツ」は「しり」が訛り末端という意味、したがって羽束川上流にあたる地名と言われています。川西・猪名川方面からの兵庫r12【川西篠山線】(猪名川渓谷ライン)、羽束川の流路に従って三田市と結ぶr37【三田後川上篠山線】が交わります。羽束川は三田市で武庫川に合流、武田尾や宝塚、武庫之荘を経て西宮浜で大阪湾に流れ込みます。また、羽束川最上流の能勢町天王とは、篭坊温泉(後川上)を経て、兵庫r309~r601で結ばれます。

昨年2018年まで、川西能勢口・日生中央から猪名川渓谷ラインを北上、後川まで阪急バスが運行されていました。片道30km以上の乗りごたえのありそうな路線だったが、晩年は日生中央発着に短縮されました。一度、日生中央~後川間のバスを往復乗車したことがあります。杉生新田(猪名川町)-後川間が廃止され、阪急バスの丹波篠山市乗り入れは撤退しました。「後川」の一つ手前のバス停は「猪村」(丹波猪村キャンプ場前)でした。

後川バス停跡から少し北へ歩くと、神姫グリーンバス「後川上」バス停があります。

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篠山市街地へは、後川からr12をそのまま北へ進み、もう一つ峠(分水嶺)を越える必要があります。篠山市街地を流れる篠山川は加古川水系です。兵庫県の丹波地方(丹波篠山市、丹波市)では、京都府境付近を除く大半の地域が中央分水嶺の南側(太平洋・瀬戸内海側)に属しています。全体的になだらかな高原や盆地が広がり、中央分水嶺の不明瞭な地点も存在します。本州の中央分水嶺で一番標高の低い地点が、丹波市氷上町の「水分れ」と呼ばれるところです。

「丹波篠山市」は今年4月まで「篠山市」でした。
隣に「丹波市」(旧・氷上郡)があって「丹波篠山市」というのは、どうなんでしょうか?