書店大手の丸善ジュンク堂書店は、2月末に京都・名古屋の2店を閉店すると発表しました。

京都店は1988年開業で、四条通に面した人通りの多い場所に立地、文化と学問の町・京都を代表する大型書店です。ここ近年、京都市中心部である四条~三条河原町界隈の書店が相次いで消え、大手チェーンの飲食店やパチンコ店などにとって代わり、他の大都市の繁華街とあまり変わらぬ景観で「京都らしさ」が失われたように感じます。丸善の京都河原町店も2005年に一度閉店しています(→数年前に再開)。ジュンク堂は、現在では京都市中心部で数少ない大型書店となっただけに、今度の閉店のニュースは衝撃的です。

町の小さな書店ばかりか、大都市の大型書店でさえも厳しい状況となっています。長引く出版不況の影響で書籍・雑誌の販売額の減少傾向が続いていることが一つの理由とされるが、Amazonに代表されるネットショップ、そして電子書籍やスマホの普及なども挙げられるでしょう。今や、新品に近い状態の美品中古書籍をAmazonなどで安く手に入り、スマホで読書することもできる時代なので。


大型書店「ジュンク堂」、京都と名古屋の2店同時閉店 2月末に(京都新聞)
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/122853