私は基本的に野党系支持(そして反・維新)の一人。しかし、最近のいくつかの主な選挙については、私個人的に異例の投票行動を取る可能性もあります。

1)2019年大阪12区補選
元民主系・樽床氏の地盤ですが、大阪維新の会、そして野党統一候補の3つ巴の戦いでした。野党統一系は共産党の宮本衆院議員が無所属で立ち、共産・立憲・社民・国民民主ほかが統一で応援。しかし、野党統一陣営の側はゴタゴタ感が拭えず、特に小沢一郎・山本太郎支持者と称する輩の立憲・枝野氏をターゲットにする攻撃は凄まじいばかり。私は維新は嫌いだけど、この野党統一系のまとまりの悪さに嫌気して、維新に投じていた可能性があります。近年の大阪では民主系ばかりか共産支持層からも少なからず維新へ流れているようですし。ちなみに宮本氏の得票は10%にも及ばない供託金没収レベルで共産の基礎票を割り込んでおり、信じられないぐらいの敗北ぶりでした(無所属で出馬したことが、却って裏目に出たのかもしれませんね)。

2)2020年京都市長選
全国レベルでは野党共闘が発展深化しつつあるんだけど、共産党の強い京都では、残念ながら共産党と民主系の連携がもう一つで、未だ「オール与党」体制を引きずっているようです。2020年京都市長選も立憲・国民は自民・公明とともに現職を推薦。共産系の候補には今回、山本太郎のれいわ新撰組が陣営に加わりましたが、京都での野党分断状態の隙を突いて、当の市長候補よりも京都とは無関係の山本太郎の姿ばかりが目立ち、滅茶苦茶だったそうです(候補者ご自身も太郎君に感化されたのか、MMTというトンデモ経済理論を支持する仕草まで示されたそうです)。他府県ナンバーのピンクのトラックを京都市内中に走らせ、地元京都の共産党の方々は山本太郎の傍若無人さに何とか目をつぶっておられたそうですが、さすがに度し難くて堪忍袋が切れたことでしょう。私が京都市の有権者だったら、太郎君の悪影響を忌避して現職に投票していたかもしれません。京都で野党統一が成立していれば、山本太郎の邪魔な介入を封じ込め、共産系候補が当選する可能性も大きかったのに残念でした。

仮に「れいわ新撰組」と「維新の党」の2択を迫られたら、私は「維新の党」を選ぶでしょう。