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横浜市長選で野党統一系の山中竹春氏(元・横浜市立大学教授、48歳)が当選しました。

今回の横浜市長選は、IR誘致反対が一つの争点。元知事・閣僚や弁護士など有名人が多数立候補し、 再投票も取り沙汰されるほどの混戦模様でした。しかし、結局のところ、山中・小此木(新人)・林(現職)3氏の争いとなり、立憲・共産など野党統一系の山中氏が他を引き離す展開に。投票率も前回2017年の37%から49%に大幅上昇。

山中氏勝利の要因として、候補者自身の若さ、横浜市民と野党との草の根の共闘の成功などが挙げられています。山中氏は、他の候補者に比べて地味な印象だったが、医学部教授・コロナ専門家かつ子育て中のパパということで、市民や無党派層から広く支持を集めたものと思われます。今回の争点は、IR誘致反対はさることながら、コロナ対策も厳しく問われたことでしょう。私個人的に、山中氏の爽やかな服装にも好感を持ちました。

神奈川県といえば、自民党有力者とりわけ菅義偉現総理や小泉進次郎の地元。横浜市での野党系勝利は、菅内閣に相当な痛打でしょう。神奈川自民党は既に分裂状態のようで、衆議院議員・閣僚の小此木氏が突如IR反対の立場で立候補を表明され、現職も交えての混戦に。自公勢力は終盤になって小此木氏支持に一本化へ締め付けを強化するも、及びませんでした。

爆発的感染に歯止めのかからないコロナ対策は本当に待ったなしで、秋の総選挙でも大きな争点になるでしょう。そして、人口トップの都市である横浜市において野党系が自公政権の中枢を制したことは、歴史の転換点となることでしょう。



イタリアンファミリーレストランチェーンでお馴染みの「サイゼリヤ」。

サイゼリヤの社長が、従業員に「怒るよりも投票に行こう」と、7月14日の決算会計で異例の呼びかけをされたそうです。

コロナ災禍で苦しい飲食業界の意向が政策に反映されない理由として、関係者の「投票率の低さ」を指摘。今秋までに実施される総選挙の投票に行こうと従業員に呼びかけたといいます。また、酒類の提供をやめさせようとした政府の一連の対応についても苦言。「こういう状況をつくったのは政治家だけなのか。実は我々にも責任があるんじゃないか」と述べたそうです。「みんながあきらめる、面倒くさくなって投票に行かない。非常に大切な権利である選挙を放棄していないか」と問題提起。

このサイゼリヤ社長の指摘は、至極真っ当だと思いました。民間企業の経営者が投票を表立って呼びかけるのは珍しい例と言えるが、同様の問題意識を持っている経営者は、いわゆる政治・選挙クラスタや活動家たちの想像以上に多いでしょう。民主主義社会として当然のことですね。というか、今の政権与党や官邸のコロナ対策があまりにも異常だからでしょう。酒類提供の飲食店に取引停止を言い出すとか、怒りや呆れを通り越して笑えてしまいます。

これは私も喜んでサイゼリヤを利用したくなりますね(笑)


怒るよりも投票へ サイゼリヤ社長が従業員に呼びかけ(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASP7G6FL7P7GULFA021.html


2021年東京都議選の熱い戦いが始まっています(6月25日告示、7月4日投開票)。

今回の都議選は、収束の兆しが見えない新型コロナ災禍のもと、今夏開催予定の東京五輪中止・延期、およびコロナ対策が大きな争点でしょう。 

東京都議選の結果は、今年秋に見込まれる総選挙、そして来年予定の参院選に影響を及ぼすことでしょう。

昔から、都議選は直近の国政選挙を先取りし大きな影響を及ぼす、と言われています。その理由は「東京が日本の縮図だから」というのが世間一般の認識だと思いますが、面白い指摘がTwitterに流れていたので、引用紹介させていただきます。

きょんきょん/都議選(多摩)

①首都圏の多くの人が東京に通勤するため
②在京局によって都議選が大きく報道されるため
③首都圏は人口が多く衆議院の定数が多いため


①、②によって都議選の結果に対する首都圏在住者の注目度が高まり、それが衆院選の投票行動に影響し、結果として定数が多い首都圏での票の動きを見越して永田町で変動が起こる。

https://twitter.com/Kyonkyon_senkyo/status/1405551851152437255

東京都が人口で全国の1割を占めているだけに、「東京が日本の縮図である」との認識は間違いでないでしょう。上の指摘は、都議選と国政選挙との関係を構造的に説明されている点で興味深いと思いました。単純に都議選の結果というより、人口の全国比3割を占める首都圏の有権者の意識行動が国政選挙の趨勢を決める、都議選はそのバロメータと説明するほうが的確でしょう。都議選の結果が必ずしもそのまま直近の国政選挙の党派勢力消長に反映されるとは限りません。

前回2017年都議選では、地域新党「都民ファースト」が大躍進、共産も堅調、自民は惨敗しました。その後の政界再編の動きは未曾有のカオスでした。秋の衆院選を前に、民進党新代表に選ばれた前原誠司、小池百合子(都知事)、小沢一郎(自由党代表)3氏の策動で、民進党から「希望の党」への乗り換えと再び政権交代への気運が高まります。しかし、小池氏が(リベラル系)排除宣言でやらかした瞬間、「希望の党」は急激に萎み、民進党解体と野党共闘崩壊に追い込まれる中、「排除された」枝野幸男(民進党代表選で次点だった)が火中の栗を拾うべく立憲民主党を結党。結局自民党の「圧勝」だったものの、立憲が首都圏や東日本を中心に躍進して野党第一党に。希望の党も立憲と同程度の議席数は取るも、その後ジリ貧でしたね(多くは立憲に移り、残りは「国民民主党」他へ)。


何か不祥事や問題を起こした政治家・有名人・公人が緊急入院した、というニュースをしばしば見かけます。

その理由は大体お見通しであり、都合が悪くなったから病院に逃げているとしか思えないケースが大半でしょう。先の連休中も、カジノ強行をごり押しする横浜市長が成人式に出席せず、緊急入院されたというニュースがありましたね(そもそも、このコロナ災禍のもとで成人式を「強行」する横浜市政自体が問題だらけでしょう)。

公人が不祥事を起こして入院するということは、逃げていることと同義と判断され、人間として恥ずかしいことだと認識すべきでしょう。多くの場合、仮病なのでしょう。

一人仮病で入院すると、周辺にどんな影響が及ぶか。病院経営者にとっては確かに金銭的な恩恵はあるでしょう。しかし、仮病の人間が病床を無駄に占拠することになるため、本当に入院の必要な患者さんには迷惑千万にほかならず(助かるはずの命が奪われる可能性すらある)、現場の医師・看護師その他職員の方々から訝しげな眼差しを向けられることでしょう。まして、コロナ感染爆発で病床使用率がオーバーシュートするという現下だと、医療崩壊に加担していると痛烈な非難を浴びせられることは不可避でしょう。

* * * *

私も小学校の頃、魔が差したのか、あるイタズラをやってしまって親に怒られ、昼飯抜きの制裁を食らったことを思い出しました。これが私に厳しくて堪えがたいからと、「気分悪くなった」と仮病を使って赦してもらおうとしたが、今から思えば二重に恥ずかしいことでした。

自分のやらかした行動によって他の人がどれだけ迷惑するのか、あるいは逆に自分がやられる立場だったら、という思慮が弱かったのは、いくら小学生とはいえ・・・。本来、即座に自らの過ちを認め洞察して学び改めるべきで、それが以後の行動に結びついて初めて「反省した」と言えるでしょう(口先だけの「反省」ならサルでもできると言われますからね)。「気分が悪い」というのも、おそらく仮病とお見通しだったのでしょう。

小中学校時代、運動会の練習が嫌、プールから帰りたくなった時など、下痢や腹痛を訴えることもあったが、正直バレバレでしたね(苦笑) 仮病を使うのは悪いことではないが(たまに使うには良いでしょう)、バレないようにうまく演出しないと、後が大変です。仮病はできることなら使わないに越したことはありません。政治家や公人が仮病で入院など許されることでないのは、なおさらでしょう。


もし2017年衆院選で小沢一郎が落選していたら、野党共闘はどんな展開になっていたのかを愚考してみました。

2017年衆院選といえば、野党共闘は希望の党騒動に苛まれて困難な闘いを強いられました。民進党(旧・民主党)を解体し、リベラル派を排除すると宣言する小池百合子を党首にする「希望の党」に売り渡してしまうというもので、前原・小沢が関わっていたことは有名です。小沢一郎はとにかく政権交代を目指そうとしたために乗っかったんだろうが、希望の党から排除されました(→これも自業自得でしょう)。

共産党もせっかく野党統一で闘う方針を固めつつあったのに、この騒動の土壇場で覆され選挙戦の見直しを迫られることに。それでも野党共闘を前進させるという立場で、共産党は岩手3区で小沢一郎を支援されましたが。私個人的に、小沢にも希望の党騒動の責任はあるので、共産党は小沢に支援の手を差し伸べるべきでなかったのでは、と思いました。

ここは共産党が独自候補を擁立し、小沢一郎を「落選」させるほうが、以後の野党共闘にプラスになったのでは、と考えたりします。

2年後の2019年大阪12区補選は、野党統一候補が共産党議員から「無所属」で出馬するが、それが裏目に出たようで惨敗を喫しました。素人目にも、大阪での野党統一の陣形はあまり良くなかった。小沢一郎は地元・岩手の「見返り」に支援に入ったそうですが、やはり「壊し屋」と言われるこの男がいると、何をやらかすかわからず、ろくでもないですね。いわゆる「オザシン」と呼ばれる連中がSNSで「本気の共闘」やら何やらとイチャモンつけてきやがり、ウザい。

仮に小沢一郎が落選していたら、小沢神話も一巻の終わりで、大阪12区もまた違った野党共闘の展開になっていたかもしれません。有名人神話に囚われて知名度の高い現職の国会議員を立てるよりも、地味ではあっても地元出身の共産党公認候補を擁立するほうが、同年秋の高知県知事選のような善戦をなし、少なくとも共産の基礎票は取れて却ってマシだったのでは、と思うことがあります。立憲民主党あたりも表立って支援に入りやすく、(選挙の性質は異なるが)この秋の大阪住民投票のように、草の根のドブ板戦線を張れた可能性はありそうですね。



2020年9月10日、立憲民主党(旧)と国民民主党、無所属議員らが合流して新党が誕生。党名は「立憲民主党」(新)、初代代表に枝野幸男氏が選ばれました。国会勢力は衆参合わせて149議席で、野党第一党としての存在感が大いにアップしたと言えるでしょう。

私もこの動きには歓迎・期待しています。

これまで30年続いた平成の時代といえば、野党は共産党など一部を除き、どちらかといえば保守二大政党(そして反共)の一つであることを求める嫌いがありました。その典型的な例は新進党や民主党(→民進党)だったことは周知の通りでしょう。新自由主義・規制緩和路線を競い合うべく、「提案型政党」だの「政権担当能力」だのと囃され、また政権奪取だけが自己目的化の数合わせゲーム、あるいは小沢一郎・小泉純一郎・橋下徹・山本太郎・小池百合子らの劇場型ポピュリズム政治に踊らされ、どれだけ多くの国民が飽き飽きさせられ、政治に対する失望と無関心を生んだことか。

今回の新・立憲民主党の存在意義は「明確な対立軸を持つ二大政党勢力が、目指すべき社会像の選択肢を示して競い合う」ことこそにあると言えるでしょう。コレ、政治に対する関心を取り戻す第一歩としてとても大事だと思いますよ。現与党の自民・公明(そして準・与党のポジションである維新)の社会像はアベノミクスの美名で「自助」「自己責任」路線で一貫しているのに対し、立憲は「お互い様で支えあう共生社会」を打ち出しているのが新鮮ですね。これを綱領にわかりやすく掲げた政党は初めてではないでしょうか。「帰ってきた民主党」という厳しい意見もありますが、「明確な対立軸」が何気に新鮮さを感じ、期待が持てるように思います。

今回、新・立憲に加わった保守系の中村喜四郎先生が提唱される「投票率10%アップ運動」にも、意味深長なものがありそうですね。


新立憲民主党の本当の意味(尾中 香尚里)
https://this.kiji.is/677023706165838945?c=39546741839462401



私は基本的に野党系支持(そして反・維新)の一人。しかし、最近のいくつかの主な選挙については、私個人的に異例の投票行動を取る可能性もあります。

1)2019年大阪12区補選
元民主系・樽床氏の地盤ですが、大阪維新の会、そして野党統一候補の3つ巴の戦いでした。野党統一系は共産党の宮本衆院議員が無所属で立ち、共産・立憲・社民・国民民主ほかが統一で応援。しかし、野党統一陣営の側はゴタゴタ感が拭えず、特に小沢一郎・山本太郎支持者と称する輩の立憲・枝野氏をターゲットにする攻撃は凄まじいばかり。私は維新は嫌いだけど、この野党統一系のまとまりの悪さに嫌気して、維新に投じていた可能性があります。近年の大阪では民主系ばかりか共産支持層からも少なからず維新へ流れているようですし。ちなみに宮本氏の得票は10%にも及ばない供託金没収レベルで共産の基礎票を割り込んでおり、信じられないぐらいの敗北ぶりでした(無所属で出馬したことが、却って裏目に出たのかもしれませんね)。

2)2020年京都市長選
全国レベルでは野党共闘が発展深化しつつあるんだけど、共産党の強い京都では、残念ながら共産党と民主系の連携がもう一つで、未だ「オール与党」体制を引きずっているようです。2020年京都市長選も立憲・国民は自民・公明とともに現職を推薦。共産系の候補には今回、山本太郎のれいわ新撰組が陣営に加わりましたが、京都での野党分断状態の隙を突いて、当の市長候補よりも京都とは無関係の山本太郎の姿ばかりが目立ち、滅茶苦茶だったそうです(候補者ご自身も太郎君に感化されたのか、MMTというトンデモ経済理論を支持する仕草まで示されたそうです)。他府県ナンバーのピンクのトラックを京都市内中に走らせ、地元京都の共産党の方々は山本太郎の傍若無人さに何とか目をつぶっておられたそうですが、さすがに度し難くて堪忍袋が切れたことでしょう。私が京都市の有権者だったら、太郎君の悪影響を忌避して現職に投票していたかもしれません。京都で野党統一が成立していれば、山本太郎の邪魔な介入を封じ込め、共産系候補が当選する可能性も大きかったのに残念でした。

仮に「れいわ新撰組」と「維新の党」の2択を迫られたら、私は「維新の党」を選ぶでしょう。


アベノミクスと囃された「戦後最長の景気回復」。

この景気拡大期間は第二次安倍内閣発足の2012年12月に始まり、つい最近までなお続いているとされてきたが、その実感を持てる人は果たしてどれだけいるのでしょうか?

今朝のニュースで、景気拡大期間は2018年10月に終了しており、景気後退局面に入ったと認定する方向で検討していると報じられました。景気回復期間は71ヶ月にとどまり「いざなみ景気」(2002年2月~08年2月)と呼ばれる戦後最長記録(73ヶ月)を更新できない見通しといいます。

私個人的にも、景気拡大期間は少なくとも2018年末ごろには頭打ちの感覚ですね。2018年年末の株価大暴落は、そのことを示唆しているようです。背景に米中貿易摩擦などがあるのでしょう。

今年夏に開催されるはずだった東京五輪、そして2025年大阪万博開催に向けてさらに景気が拡大すると喧伝され、また全国の主要観光地では、2020年正月ごろまでインバウンドで賑わいを見せていたものの、その直接の恩恵はあまり感じられませんでしたね。正直、1960年の東京五輪に比べて、あまり高揚感がなかったですし。昨年秋には10%への消費増税(と食料品の軽減税率、キャッシュレス還元)もありましたね。今年の年明け直後に襲った新型コロナ感染拡大を引き金に、景況感が急激に悪化したのは言うまでもないでしょう。

というか、昨年2019年から少しずつ景気悪化に向かい、コロナが追い討ちをかけ表面化した、と言ったほうが適切かもしれません。7年以上続いた第二次安倍政権も、昨年の参院選では野党系の健闘で陰りが見られました(野党陣営も山本太郎らの裏切りや消費減税ポピュリズムにだいぶ振り回されましたが)。安倍政権念願の憲法改正は遠のくばかり。そして、新型コロナ災禍の対応はちぐはぐさが目立って国民生活と経済に大混乱を招き、内閣支持率は低下。長期政権もいよいよ末期状態ですね。


景気回復、戦後最長ならず(共同通信)
https://this.kiji.is/658673179406124129?c=39546741839462401



先週末の「コロナ国会」と言うべき通常国会閉会を受け、久しぶりに野党の動きを前向きに書かれているニュース記事を見かけました。

国会で野党はだらしなかったか 崩れた「なんとなく安倍首相支持」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a60237e345e1f957e4528ad520b7f9e1698c3683


ここ数年、国会では「安倍一強」が続く中、「野党はだらしない」との言説が頻りに飛び交い、国民の政治への「諦めムード」が蔓延していたように思います。

しかし、新型コロナ感染拡大に伴い、国民の政治への関心が格段に高まってきているようです。

新型コロナによる外出自粛に伴う経済損失危機に対応すべく、野党(立憲・共産・国民・社民,、以下「立憲野党」「野党統一」などとも表記する)は「一人一律10万円の定額給付金」の実施を政府に申し入れる、緊急事態宣言の根拠となる新型インフルエンザ特措法の改正を求める、2020年度第一次補正予算の「組み換え」を実施させるなど、不十分ではあっても見るべき成果を上げ、注目が高まっています。

折りしも「Stay Home」を強いられる中、国会生中継をTVやネットで目にする機会が増え、これまで「なんとなく安倍首相支持」「他の内閣よりも良さそう」などと漠然と考えていた国民の多くが、安倍政権の本質を実感することになったのではないか、と指摘。

それは、最近の世論調査の数字にも大きく現れています。最新の安倍内閣の支持率は40%を切っており、8年近く続いた第2次安倍政権も末期的状況を呈しています。

安倍政権に代わり、立憲をはじめ野党統一による政権交代が期待されるところですが、まだまだ道半ばというところでしょう。小池都知事や大阪維新、山本太郎などのいわゆるポピュリズムたちが連日TVやネットで囃されており、立憲野党の統一・躍進を妨げる要因として警戒されています。

今展開されている都知事選では、現職の小池氏が優勢のもと、「れいわ」の山本太郎、N国や維新系候補の動きに注目されがちですが、立憲野党が推す宇都宮氏がどれだけ取れるのかも見どころでしょう。


私個人的に一時期、小沢一郎のファンだったこともあります。

しかし、小沢一郎は、よく「壊し屋」などと言われるように、やはりロクでもない男です。

小沢一郎は、自民党を分裂に追い込み、民主党などの野党をまとめあげ二度の政権交代を実現させる力のある、海千山千の「選挙の神様」で、国士無双の保守政治家だと評価されます。反面、カネと権力欲にまみれて汚いというイメージも強く、世論的には後者のダーティな印象のほうが優勢のように思われます。

その止めを刺したのが、2009年民主党政権実現前後に勃発した陸山会事件。幸い2012年裁判で無罪を勝ち取るも、その後の小沢の神通力はまるでガタ落ち。民主党政権下では自分の主導権を握れないからと、「消費税増税反対」の旗をかかげて民主党を離脱、「生活の党」やら「未来の党」やら「自由党」を立ち上げるも、「選挙の神様」がウソだったかのように零落する始末。「壊し屋」の本領発揮にほかなりませんね。いかに皆小沢から人心が離れているのかは明白でしょう。

ネットの世界では、小沢一郎(そして山本太郎)をヒーローに持ち上げる人たち(小沢信者、オザシンと言われる)が幅を利かし、小沢総理待望論も根強いが(私自身もそちらへの思い入れが強かった)。世間の目は「裏切り者」としか判断されないのも当然で、民主党政権をぶっ壊し自公政権をアシストしているとしか思えません。

そして、この男は、またもや余計なことをぬかしてきやがりました。

衆院選、現状では「ほぼ全滅」 合流見送りで小沢氏
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55122610R30C20A1EA3000/

はっきりいって、野党統一戦線(立憲民主党、国民民主党、共産党、社民党ほか)にとって小沢一郎の存在は迷惑千万です。前回2017年の衆院選(岩手4区)では、小沢一郎自身が共産党の票で辛うじて当選したという話もあり、身の程知らずの傲慢としか言えません。そろそろ引退なさったらいかがでしょうか。

そういえば、2017年「希望の党」騒動のとき、前原・小池両氏のほかに小沢も絡んでいたのは有名な話です。小池百合子氏の「排除の論理」で小沢自身が希望の党から排除されたのは自業自得。しかし、共産党リードで進められてきた野党共闘がぶち壊され、民進党(旧・民主党)を解党させられ行き場のなくなったリベラル系議員には、たまったものではありません。突き落とされた奈落の底を、枝野幸男氏が立憲民主党を結党して火中の栗を拾い、野党第一党に躍進。壊れかけた野党統一を発展進化させることにつながったのは、怪我の功名でしょう。歴史は皮肉なものです。立憲民主党の誕生も小沢一郎の功績と言えるでしょう(小沢氏には不本意でしょうが)。「壊し屋」の男が最終的に壊しつつあるものが、自分自身の陣地や信用力というのも滑稽ですね。

野党統一をつぶしにかかった主犯たる男が、割を喰った共産党が手を差し伸べて、やっとの当選を果たしたわけで、本来はあり得ない話ですよ。「選挙に強い」小沢神話など、もはや過去の話。



 


日本共産党大会がこのほど伊豆で開催されました。

今回の党大会は、アベ政治に変わって野党共闘の大発展、および政権交代が切実に求められる中、立憲・国民・社民ほか各野党が一同に出席。一つの党の集まりを超え、野党結集の場として注目を集めています。野党関係のニュースといえば、立憲と国民が合流するとの話でマスメディアは持ちきりだけど、合流は「破談」のようですね。やはり、小沢一派が一枚噛んでいるみたいだけど、あの男が関わるとろくなことがありませんね。2年前の希望の党騒動も、小沢が関わってたことが明るみになっているし。そういえば、「れいわ」の山本太郎も京都市長選では共産党と共闘を組み、党大会にも招待されていたけど、「立憲憎し」なのか出席しなかったみたいですね。いったい、太郎たちは野党共闘を何だと思っているんでしょうか?

さて、党大会で出されたお弁当がSNSで地味な話題になっています。

日本共産党の公式Twitterアカウントで、お弁当の写真がアップされています。
https://twitter.com/jcp_cc/status/1218116087809626112

党大会を祝うお赤飯もあり、地元の海の幸・山の幸を使ったものもありで、今回の党大会にふさわしい『多様性』のあるお弁当だと述べています。

この投稿が共産党周辺ばかりか、駅弁ファンたちにも注目の的となっています。下の引用ツイート

https://twitter.com/machibaridancer/status/1218512820834390016

によると、これらは小田原駅弁・東華軒のお弁当だそうです。

たかがお弁当というなかれ。地味なネタではあるけど、地産池消に貢献する党に対する好感度アップにつながり、野党共闘への期待がさりげなく込められていると思いました。


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今春の統一地方選後半戦と同時に投開票が行われた衆議院大阪12区補欠選挙。
大阪12区は寝屋川市・四條畷市・大東市の3市が属します。

12区は旧・民主党系の樽床伸二氏の地盤。この補選では野党統一候補として共産党の宮本岳志氏が「無所属」として立候補。旧・自由党、国民民主、社民、立憲の各党が宮本陣営の応援に駆けつけるが、惨敗の結果に終わり、私個人的に不満です。そもそも、野党間の連携がうまくいかず(例によって小沢一郎や山本太郎と立憲・枝野幸男の仲の悪さ、参院選比例統一名簿論や共産党の党名変更論がSNSで跋扈、など)、不協和音の印象を与え、しこりを残したことは遺憾です。大阪維新に対抗すべく、黄色のイメージカラー展開で、嬉々として文化人・知識人を応援弁士に呼んで野党共闘の存在感を見せるが、地元有権者には内輪の盛り上がりと映り、心に響かなかったと見えます。当選は藤田文武氏(大阪維新の会)。共産党を含め野党支持者からも少なからず維新に票が流れたようですね。

それにもかかわらず、野党共闘は着実に前進してきているようです。12区補選は野党統一戦線で国政選挙に挑む最初の実験と思えば、前向きになれるでしょう。ただ、夏の参院選で前回に続き、大阪・兵庫で自民・公明・維新の独占を許したことは、とても残念です。東京選挙区で、立憲2人目の当選がならなかったのも(山本太郎の「れいわ新撰組」による票割りの結果と見られるのが)。


安倍さんの地元・山口県長門市の市長選で、安倍派の自公現職が敗北した模様です。

結果は、

江原 たつや 無新 9,149
大西 くらお 無現 8,916 = 自公推薦

「桜を見る会!」問題の影響でしょうか? 
いずれにせよ、現職総理の地元で敗北するとは、 今後の政局に大きい影響が及びそうですね。

https://twitter.com/sangituyama/status/1196059611507257347



萩生田文科相の「身の丈」発言を引き金に、受験生の経済的格差など問題だらけと批判が強まった大学入学共通テストでの英語民間試験。

この件について、高校生の生の声を背景に、野党が国会内外で論戦を展開、 来年度からの実施を延期に追い込みました。

さらに、東大が方針を転換、副学長が英語民間試験を入試の出願要件から排除する方針を示したとのこと。英語ばかりか国語・数学の記述式問題も欠陥が指摘されており、そちらの利用も再検討するといいます。

野党も東大も、これはGood Jobだと思います。


東大が方針転換 英語民間試験に突き付けた「No!」の波紋(日刊ゲンダイ)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/264591




政党支持層に関する一般的傾向について、面白いTWを見つけました。

さっそく引用させていただくと、

自民支持者:自分が幸せでさえあればよい。
立憲支持者:自分と他者をもっと幸せにしたい。
共産支持者:自分が不幸になっても社会を幸せにしたい(のでお前もそうしろ)。
れいわ支持者:自分が不幸なのは社会のせい。幸せな連中を引きずり下ろす。


https://twitter.com/GruessGott2018/status/1185914420775374849

私もこの見方は的を得ていると思いました。うまいこと纏められていますね(^-^)

共産党支持者の間でよくありそうな、「自分が不幸になっても社会を幸せにしたいのでお前もそうしろ」の空気は、やはり「上から目線」を感じさせるもので、一般庶民目線での共産党に対する敷居を高くしている原因だと思われます。共産党と一般庶民との距離感を縮めるために、この良からぬ雰囲気は改善が求められますね。野党共闘をリードするのなら、なおさらのことでしょう。


山本太郎を看板に掲げる「れいわ」支持者について、「自分が不幸なのは社会のせい」という考え方は、決して間違ったことではなく、共感できると思います。他の野党支持者も同じ思いでしょう。

だからといって、「幸せな連中を引きずり下ろす」というのは、例えば、「カネは取れるところから取れ」という物言いが良い例だと思いますが、「正当に合法で稼いでいる人から取れば良い」というのは、旧ソ連のレーニンやスターリンと同じであり、民主主義の道から外れ、基本的人権の蹂躙につながりかねません。

さらに、以前から気になっているが、山本太郎支持者(というより「信者」)の間では、「○○終わった」「このままでは野党は勝てない」という、いわば終末的思想に陥りやすい傾向も見受けられます。


立憲民主党支持者の「自分と他者をもっと幸せにしたい」という考えが、最も現実的で中庸であり、多くの人々に受け入れられやすいと感じますね。


10月1日消費増税10% 当日、共産党が消費税減税・廃止を求める声明を出されました。

その声明の柱は

1)消費税を5%に減税し、長期にわたる経済低迷を打開しよう

2)消費税減税に向けた野党の協議と共闘を呼びかけます


で、両方とも基本的に賛成ですが、懸念していることもあります。

それは、消費税をめぐって野党共闘に亀裂が入り、今後の展開が読めなくなっていること。

立憲民主党の「8%への減税」、共産党や山本太郎の「れいわ」の「5%への減税」と分かれ、「れいわ」に至っては少し前まで「消費税廃止」までを訴えたり、また山本太郎は「5%」を野党共闘の条件にすると頑なで傲慢だと見られており、紆余曲折はありながら進展しつつあった野党共闘に暗雲に立ち込めつつあることが心配です。立憲が「8%への減税」と控えめなのも、再度の政権交代実現に本気であるだけ、「消費増税する前にやるべきことがある」という公約を守れなかった旧・民主党政権の失敗経験の反省から、現実的な公約を掲げ有権者の信頼を預かろうと慎重になっているためだということはわかりますが・・・。

共産党側としては、「5%への減税」は野党共闘の前提にしないという立場を示しているものの、「れいわに忖度した」「野党共闘をやめるのか」との誤解を立憲民主党支持者たちに与えている嫌いがあり、その点残念ではあります。


消費税減税・廃止を求める、新たなたたかいをよびかけます(2019年10月1日 日本共産党)
https://www.jcp.or.jp/web_policy/2019/10/post-819.html



今日の気になるニュースを、とにかくリストアップしました。

○超大型で強い台風15号が首都圏を直撃中、記録的な暴風の恐れ

○西日本各地で酷暑ぶり返る

○内閣改造で防衛大臣に河野太郎氏を起用へ

○岩手県知事選で野党系候補が圧勝(4回目の当選、得票率70%超!)




マスメディアではあまり報じられないと思いますが、立憲会派の国会議員数が衆参合わせて100人を超えました。

内訳は

(衆議院)
立憲54人、無所属フォーラム16人、無所属(副議長)1人 合計71人

(参議院)
立憲32人、民友会1人、希望の会2人、無所属(副議長)1人 合計36人

(以上、蓮ホウさんのTwitterから引用)
https://twitter.com/renho_sha/status/1156476876262498304

先月の参院選で山本太郎の「れいわ」に喰われ、立憲民主党は期待したほど伸びなかったので「惨敗」だと各方面から批判されています。しかし、改選議席を9人から17人に倍増近く躍進したことには間違いないし、衆参合わせて100人以上というのは、野党第1党としての存在感を示すには十分な規模と言えます。ちなみに、地方議員数は700人を超えているそうです。2017年の結党から2年あまりで、これだけ多くの国政・地方議員数を有する政党は、なかなか見ることはできません。

翻って、比例統一名簿をしつこく要求していた某・小政党(→国民民主党と合併したが)はどうでしょうか? 地方議員数はゼロに近いし、国会議員も岩手県出身の大物を除いてほとんどいなかったではありませんか。

他の新党も、ポピュリズムでブームを起こして大躍進するものの、離合集散で消えてしまったものがほとんどでしょう。

立憲民主党はポピュリズム路線には与せず、堅実・安定的に党を拡大するとともに、「草の根の民主主義社会」を定着させ、政権交代(を自己目的化するのではなく)とその後の政権運営の内容中身まで、しっかり研究されているものと思います。


昨日(7月18日)の京都アニメ会社放火事件でスタッフ33人以上が死亡、衝撃的でした。日本の誇りある文化そのものへの攻撃で、テロそのもの。断じて許せません。亡くなられた方々にお悔やみを申し上げます。また負傷された方々にお見舞い申し上げ、ご回復をお祈りします。


さて、毎日新聞の記事に、安倍首相の地元・下関市内のシャッター通りの写真が載っていました。
6年半の「アベノミクス」恩恵の実感が、庶民の暮らしに広がっていないことを示唆するものです。今度の参院選では、「アベノミクス」に代わる、新しい経済政策が問われていると思います。

地方創生、期待と疑念 首相地元、目立つ空き店舗(毎日新聞)
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190717/ddm/041/010/217000c


2019参院選も最終盤を迎え、 アニメ会社放火テロ事件、街頭演説のヤジで不当逮捕、台風5号と梅雨前線に伴う災害級の大雨、ほかきな臭い事件や災害が続くが、7月21日投票日には投票率アップを期待したいところです。



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参院選告示が始まったので、過去の選挙の街宣写真をアップしてみました。
2005年の9.11衆院選です。

9.11といえばNY同時多発テロ(2001年)を連想されると思いますが、日本では「もう一つの9.11」がありました。それは9.11衆院選。当時、小泉純一郎総理の人気が高く、郵政民営化法案の採決否決後、一気に解散を打ち出し、衆院選を仕掛けました。この選挙で自民党は圧勝を果たしたことは記憶に新しいでしょう。

上の写真は、京橋駅前で共産党が「小泉改革No!」を必死に訴えておられた光景です。自民党の圧勝で民主党や共産党など野党は苦戦しました。
 
私は小泉純一郎も安倍晋三も両方嫌いですが、「どちらかが好きか」を強いて選ぶとするなら、小泉純一郎ですね。議会制民主主義完全無視の安倍晋三よりは、小泉のほうが100倍マシだと思うことさえあります。せっかくの自民党圧勝にもかかわらず、小泉氏は翌年総理を辞任され(後任は安倍氏)、今は政界から引退しているという点では、まだ潔いと言えます。

思えば、2005衆院選の頃からか、「共産党は自民党の補完勢力」だと、他の野党支持者からネットで非難されることが多くなりました。共産党が全小選挙区に候補者を立てるがために、反自民票が分断され、結果的に自民党の圧勝を許すことになるのが理由。私も真面目に同じことを思ったことがあります。90年以上の長い歴史と伝統に胡坐をかいてなかなか融通の利かない共産党に対して、嫌気すら覚えました。しかし、2015年以降、共産党が野党共闘を打ち出して以来、共産党に対する評価はぐんと高まりました。以前は「共産党は怖い」という人が圧倒的多数だった時代もあったが、「共産党は筋を通すまっとうな野党」だと広く理解されるようになり、特に野党支持者の間での共産党の評価は高く、今度の参院選での躍進が期待されています。

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